中心街に集まるムクドリです。静岡市では7月30日夜、ムクドリの群れをタカを使って追い払いました。
記者「静岡市役所前の青葉シンボルロードです。午後6時を過ぎると、至る所から、大きな鳥の鳴き声が聞こえてきます」
静岡市の中心街には10年ほど前から日暮れになるとムクドリが集まってきます。街路樹を寝床にしています。その数、約5000羽です。
市民「すごいうるさいですね。ベンチについた鳥のフンが気になる」「ちょっとうるさい」「(ムクドリが)木にとまるたびに実のようなものが落ちてくる。いなくなってくれた方がうれしい」
市は、長年鳴き声による騒音やフンの汚れなどに悩まれされてきました。そこで、始まったのがタカによる追い払いです。タカはムクドリの天敵です。浜松市の鷹匠に来てもらい、ムクドリに「ここは危険な場所」だと刷り込む作戦です。
記者「今、タカが放たれました。あ、木から多くのムクドリが飛び立ちました」
タカが止まった木からムクドリは逃げていきました。しかし、すぐ近くの木では…。
記者「今、タカを一度放ったのですが、鳴き声はまだ大きいままです」
タカを移動しながら駿府城公園の方向にムクドリを追い払います。この作戦は、2018年も実施し、合わせて10回タカで撃退しました。それでも2019年5月頃からまたムクドリが集まりはじめ、2019年も7月30日夜から追い払いを始めました。
浜松市の鷹匠「対策初日なので、ムクドリが多すぎて、どうしてもタカが木の上でつかまえてしまい、なかなか進まない」
繰り返し行うことで効果が出ることから、静岡市では31日と8月1日夜も実施する予定です。
静岡市公園整備課 海野陽一主事「営巣地や住む場所を他の街と連携して調査する。根本的な解決が今後の課題。そうしないと繰り返しなので」
今後はムクドリが嫌がる音波を出す機械も使う計画です。手ごわい厄介者との追いかけっこはいつまで続くのでしょうか。