朝食中のムクドリを襲った突然の悲劇 ”匝瑳市そうさ記念公園・芝生広場”

朝食中のムクドリを襲った突然の悲劇 ”匝瑳市そうさ記念公園・芝生広場”

千葉県匝瑳市そうさ記念公園の早朝は、地区民の散歩コースになっています。また、ムクドリたちが芝生広場の虫や草の実を食べる朝食場になっています。この辺りを住処にしているムクドリの群れは20羽ほどだと思います。オオヨシキリに次ぐ2種目の野鳥動画を撮影していたら突然にムクドリたちが飛び立ちました。その理由は、ノスリの出現です。一羽が犠牲になったようです。ムクドリは、糞による汚染被害や鳴き声による騒音被害が社会問題化していますが、この地域では、ノスリが頂点に立つ生態系が保たれているようです。ムクドリの餌場は、ノスリの餌場でもありました。
※明瞭な動画ではありませんが、この動画で「ノスリ」としている鳥は、目の上の白い眉斑等から「オオタカ」と推測します。コメントでのご指摘もありました。

【ムクドリ】
形態​
全長24cm ほどで、およそスズメとハトの中間ぐらいの大きさである。尾羽を加えるとヒヨドリより一回り小さい。翼と胸、頸は茶褐色で、頸から頭部にかけてと腰に白い部分が混じり、足および嘴は黄色い。 雄は胸や腹・背が黒っぽく、雌は褐色に近い。
分布​
東アジア(中国、モンゴル、ロシア東南部、朝鮮半島、日本)に分布する。
日本国内ではほぼ全域に分布する留鳥で、北部のものは冬には南部に移動するようである。低地の平野や低山地にかけて広く生息し、都市部などの人家付近や田畑などでもよく見られる。
生態​
雑食性で、植物の種子や果物、虫の幼虫などを好んで食べる。地面に降りて歩いて虫などを探すこともあれば、木の枝に留まってカキなどの熟した実をついばむ様子も観察される。
椋の木の実を好んで食べるため「椋鳥」と呼ばれるようになったといわれているが、これに限らず幅広く食べている。 繁殖期は春から夏で、番いで分散し、木の洞や人家の軒先などの穴に巣を作る。両親ともに子育てを行い、とくに育雛期には両親が揃って出掛け、食糧を探して仲良さそうに歩き回る様子が観察される。 繁殖期は巣で寝るが、ヒナが巣立つと親子ともに集まって群れを形成するようになり、夜は一か所に集まってねぐらを形成する。ねぐらには 10km 以上の範囲から集まり、冬は数万羽の大群となることもある。かつては河原の広葉樹や人家の竹藪に集まっていたが、そういった環境は開発で減少したため、都市部の街路樹などにねぐらをとる例も増えている。
鳴き声は「ギャーギャー」「ギュルギュル」「ミチミチ」など。 都市部などでも群れを成して生活する。 その為、大量の糞による汚染被害や鳴き声による騒音被害が社会問題化している。

【ノスリ】
ヘリコプターのように大空で止まって餌探しします。
全長50–60cm。翼開長100–140cm。体重500–1300g。オスよりもメスの方が大型になる。背面は褐色、腹面は淡褐色の羽毛に覆われる。喉の羽毛は黒い。
トビよりも一回り小さなタカの一種で、上面は褐色で、下面は黄色味もある灰褐色で、模様があります。翼は丸みがあり、尾も短めで、開くと先は丸くなります。「ピッ ピィイー」と聞こえるサシバより低い声で鳴きます。ユーラシア大陸の温帯に連続して広く分布しています。日本では北海道から九州、小笠原諸島に分布・繁殖していて、北のものは冬には南へ移動しているものもいます。一般的には漂鳥ですが、冬になると海外から渡来してくることも確認されています。巣は林の中の樹上につくります。農耕地・草原・原野などでネズミ類、モグラ類を主食にしていますが、鳥類やカエル類なども食べています。空中で一点に留まる飛び方をして、地上のえさを探すことも少なくありません。

「オオタカ」
形態
オオタカ成鳥は、背面は青みを帯びた黒色、腹面は白色に細い波状の暗灰色の横帯がある。目は黄色からオレンジで、白い眉斑が特徴的である。 体長は、47~59cm、翌開長が106~131cm、体重540~1,170gであり、メスがオスよりも大きい。
生息状況
生息数は、1996年に少なくとも1000個体、2005年には少なくとも2000個体前後と推定されている。ただし環境省は、この変化は調査の進展により新たな生息地が確認されたためであり、個体数が増えているということではないとしている。
個体数推定の変化から、レッドリストの改定にあたり絶滅危惧Ⅱ類から準絶滅危惧に変更された。なお、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」では、「国内希少野生動植物種」に指定されている。
オオタカの大きさ
オオタカはトビよりもひと回り小さく、カラスと同程度の大きさ。オスよりもメスが大きく、全長は雄で平均約50cm、雌で平均約56cm。翼を広げた翼開長は、雄約106cm~雌約131cm程度の中型のタカである。
オオタカの食性
食性オオタカは主に鳥類を好んで狩り、なかでも一番良く食べるのは中型のハト類である。(二番目に多いのはムクドリ) また、近年ではカラス類を食べることも多くなっている。ほかにはリスなどの小型哺乳類も餌となる。オオタカのすむ林には、羽をむしった痕が残っている。

#野鳥撮影大浦三右衛門

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